31 それこそが、真実/アズカバンの囚人

図書室を出た後、名前 の頭の中には母親の最期の声が響いていた

『死なせて頂戴・・・セブルス』

死を懇願する母親の声。
あの時――――母上は何故、死にたがっていたのだろうか・・・
アリスの様子がおかしくなったのは確か名前 が5歳を迎えた時からである。その日を境に病院へ頻繁に通うこととなったアリスはどんどんやつれていき、次第には生きる希望すら忘れてしまっていた。
病名は精神から来る病だと言われたが、この病は治すすべがないのだという。そう告げられた時、世界がもう終わるのかと思った。真っ暗な世界に放り出され、絶望に飲み込まれていくのだ

母親の病を治すべく、家ではありとあらゆることをした。セブルスはしばらく休暇を取りずっとアリスの看病に尽くしてきた。しかしそれも甲斐なくアリスは若くして26年間という生涯を閉じたのである。
グリフィンドール対レイブンクローの試合が間も無くというところまで差し掛かった。ハーマイオニーの行動を不思議に思っていたが、まさか逆転時計を使っているとは思いもしなかった

「ハーマイオニー、疲れているな」

今日は珍しく名前 のほうから声をかけてきたので、ハーマイオニーは驚いた。

「あら・・・名前 じゃない。こんにちは。」

「それにしても・・・この量はすごいな。」

「・・・え、えぇ。名前 、数占いのレポート、出来た?」

「・・・あぁ。確かにあれは難しかった・・・・・・よければ僕が資料にした本を今から持ってくるが・・・」

そう言うとハーマイオニーは瞳を輝かせて「まぁ!」と喜んだ。ハーマイオニーから助けを求めるということは相当参っているということだ。無理も無い、図書室の机を丸まる1つ占領しているのだから――――

本を探している時、一昨年見かけたハッフルパフの上級生とばったり出くわした。

「あ・・・君、確か名前 だったよね?」

「・・・あぁ。セドリックか」

セドリックはハッフルパフ生の見本のような人間で、裏表の無い人柄だった。しかもクィディッチの選手でもあった。それゆえに彼は人気者なのだ

「久しぶりだね・・・体のほうは平気?」

「あぁ、平気だ。」

「驚いたよ、君が去年いないのは何故だろうと思っていろんな人に聞いてみたんだ・・・そしたら入院したって聞いてね。」

セドリックとの久々の語らいはそこらへんにしておいた。じゃなければ待たせているハーマイオニーが可愛そうだ

「―――遅くなってすまない。これだ」

名前 は重たい本をどさりと机に置いた。

「まぁ、ありがとう名前 ・・・!」

ハーマイオニーは早速本を取り、レポートを書き始めた。名前 もハーマイオニーの隣に座って本を読み始める

「・・・名前 、付き合ってくれているの?ありがとう」

「いいや、気にするな。それにハーマイオニーが辛そうに見えたのでな」

最近のハーマイオニーは最初の出だしとは大きく違い、まるでリーマスのような隈を作りながらずっと宿題などに打ち込んでいた。それに大分やつれているようにも見える
ハリー達と一緒にいないのは彼女が忙しいからだけではないと名前 は思った

「―――ハーマイオニーは正しい事をした。ファイアボルトを先生に渡したのは大正解だった」

「・・・名前 は知ってるのね。私、ハリーのことを思って先生に渡したのよ・・・・・・それなのに――――」

ハーマイオニーはぼろぼろと涙を流し始めた。名前 は慌ててハンカチをハーマイオニーに手渡すと「ありがとう」と、くもぐった声が返ってきた

「・・・私、最近レポートに追われてて・・・・・・余裕が無いの。だからすぐ泣いちゃうの」

「涙を流す事は決して悪い事ではない。溜め込みすぎるのはよくない」

「・・・ありがとう名前 。このハンカチ、洗って返すわね」

「いや・・・それは返さなくてもいい。」

「―――で、でも」

「―――お守りだ。身体を大切にしろ、ハーマイオニー」

名前 はそう言うと図書室から去っていった。名前 が帰った後、ハーマイオニーはお守りとしてもらった水色のハンカチを大事そうに胸にしまった。「ありがとう」と呟きながら

名前 のハンカチからはほんのりと、魔法薬の匂いがした。それはとても優しい匂いだった。
何故自分がハーマイオニーにお守りとしてハンカチを手渡したのかわからなかった。ただ、放っておけなかったのだ――――――まるで少し前の自分を見ているようで

それに名前 にはセブルスからもらったあのハンカチがあるから大丈夫だ。記憶が戻ったセブルスにハンカチを返そうとしたが、お守りとしてやると言われて今に至る。
きっと今のハーマイオニーにはお守りが必要なのだ。あのままで彼女は壊れてしまう。そこまでハーマイオニーを気にかけている理由は、たぶん彼女が少し自分に似ていたからだと思う

最近出された日刊予言者新聞ではシリウスにディメンターの接吻が執行されてもよいという許可が下りたことが掲載されていた。シリウスに日刊予言者新聞を見せたとたん、ぶるりと身震いをした。それもそうだろう、それは死よりも恐ろしいものなのだから―――

「・・・そうか、そうか・・・・・・。それよりハリーはもう箒を返してもらったのか?」

「・・・そろそろだとは思うがな。シリウス、先に言っておく。ハリーの様子を見に行ったりするなよ」

名前 が釘打つとシリウスはうっと喉を詰まらせた。―――――絶対に箒に乗ったハリーを見に行こうとしたに違いない

シリウス対策はどうにかなったが、未だにリーマスと話ができていない事がもどかしかった。リーマスは授業の準備なので日々あわただしく過ごしているらしく、すれ違った時に少し話す程度しかできなかった。
そして気付いた。
―――何故ダンブルドアに相談しないのだろうか、と

リーマスに事実を教える前にダンブルドアと話をつけておく必要がある。何故こんな重要なことを忘れていたのだろう・・・
そう思い急いでガーゴイル像のところまでやってきて、校長室へと駆け込むと待っていたとばかりにダンブルドアが腰をおろしていた

「―――待っておったぞ、名前 」

「・・・校長、もしシリウスが犯人じゃないとしたら――――もし、ピーターが生きていたら・・・」

「ふむ―――・・・ペテグリューがのぅ・・・考えてもみなかった。そうか・・・重要な意見ありがとうよ、名前 。わしは早速そのことについて調べてみる・・・・・・」

「ありがとうございます」

「しかしリーマスにはまだ言わないほうがよいかもしれん・・・彼にはまだ心の準備ができておらぬからの」

ダンブルドアははやる名前 の気持ちを抑えた。そう、今は時期ではないのだ――――今は。

名前 は屋敷僕に頼んでケーキを作らせた。それももう砂糖が大量に入った糖尿病になりそうなほど甘いケーキを。疲れているときには甘いものがいいという言葉を思い出したからだ。そっとリーマスの部屋の前にカードと一緒に置いていった。
カードには短く”これで元気をつけろ”と書いておいた。名前 特有の書体なのできっとリーマスはこれは名前 が置いていったものだとすぐに気付くだろう

翌朝、リーマスはにこにこしながら名前 に話し掛けてきた。

「ありがとう、名前 ―――おいしかったよ、甘さも控えめでよかったし」

――――あれのどこが控えめなのだろうか。
名前 はリーマスの味覚を疑った

そしてクィディッチの試合ではドラコが間抜けなことをやらかし、スリザリンからは50点減点され、グリフィンドールはレイブンクローに勝利した。

いささか冷たい目線を向けられていたドラコだが、名前 だけはいつもと変わらぬ目で親友の愚痴を聞いていた。ただ少しドラコに呆れたが

試合の翌日、ホグワーツは再びシリウス・ブラックの話題で沸きあがっていた。話によるとロンのベッドにシリウスがやってきて、ナイフでカーテンを切ったらしい。恐らくピーターを殺しに・・・。何故上手く行動ができないのか、どうして抑えきれないのかシリウスに呆れた

更には警戒も厳しくなり、シリウスに食事を届ける事が困難となった。
広間ではネビルへ吼えメールが来て、スリザリン生は大爆笑の嵐だった。ハリーからネビルが合言葉を書いた紙を落としてしまったのが原因でシリウスが寮に 入ってしまったと聞いていたので、いささかネビルを哀れんだ。確かにネビルも悪いがシリウスが来なければ良かった問題なのだ――――
今度シリウスと会ったら叱りつけておこうと心に決めた名前 であった。
ドラコが意気揚揚と、金曜日に『危険生物処理委員会』の裁判が行われると話してきた。ドラコが軽症で済んだのも名前 がかばってやったおかげでもある。自分の軽率な行動に流石のドラコも懺悔しているのは知っている。しかし彼のプライドとしては名前 と自分自身を傷つけたハグリッドもバックビークも許せないのだろう。
ルシウスも名前 を傷つけたバックビークをどうしても処刑したかったのだろうし、セブルスですらハグリッドのことを快く思っていない。流石の名前 でもこの人たちの気持ちを無駄にすることは出来なかった。

名前 はホグズミードへ向かう親友の背を見送り、再び本の世界へともぐっていった。もうすぐでマーミッシュ語をマスターできる・・・あと少しなのだ。
名前 は寝る間も惜しんでマーミッシュ語の勉強をしていた。勿論、マーミッシュ語だけではなくほかの勉強も予習復習をしっかりとやっていた。古代ルーン語も小さい頃から学んでいたとは言え今でも難しいのには変わりなかった。
物覚えが速いといっても勉強しなければ覚えられないのだ。名前 は人が眠っている時間帯に勉強をしているためか、睡眠時間は通常の人たちよりも4時間は少なかった。

天才と言われるがこれは天から恵まれた才能なんかじゃなくて、寝る間も惜しんで努力した結果だった。ハーマイオニーも努力してからこそ、今の成績を勝ち取っているのだ。だから名前 は自分と似ているそんな彼女を放っておけなかったのだ。

今日も名前 はハーマイオニーのレポートの手伝いをしている。古代ルーン語のレポートだった。昨晩名前 はこのレポートを仕上げたばかりだったので、事細かに教える事ができた

「なるほど・・・こう解けばいいのね!ありがとう名前 」

「いいや。僕も丁度このレポートを終えたばかりだった」

ハーマイオニーが逆転時計を使っている事は前から気付いていた。ただ口に出して言わないだけで―――

「少しは休まなくてはいけない。」

「・・・えぇ。そうね」

名前 は飴玉をひとつハーマイオニーに渡して図書室を後にした。気付けば夕方・・・もうすぐでドラコが帰ってくる。ハーマイオニーと一緒にいることをあま り好ましく思っていないドラコは必ずそれに対して文句を言ってくるだろう。だからハーマイオニーといれるのはドラコがどこかへ出かけている時か、名前 とは別行動をしている時だけである

「名前 ―――!聞いてくれ!!叫びの屋敷でポッターの生首を見たんだ!」
ドラコは叫びながらやってきた。
名前 は一体何が起きたのか、ドラコにゆっくりと説明するように言うと一言一言喋り始めた

事はハリーが忍びの地図を使ってホグズミードへ行ったことから始まる。
ロンと叫びの屋敷のほうへ行ったとき(そのときハリーは透明マントをかぶっていた)、ドラコ達がハグリッドの悪口を言っているのを聞いてしまったのだった

「・・・父上からのふくろう便がもう届いていてもいいころだ。僕と名前 の大怪我のことで聴聞会に出席なさらなければならなかったんだ・・・・・・3ヶ月も腕が使えなかった事情や名前 に瀕死の怪我を負わせた事を話すのに・・・」

クラッブとゴイルがうんうんと頷く

「あの毛むくじゃらのウスノロデカがなんとか自己弁護しようとするのを聞いてみたいよ・・・『こいつはなんも悪さはしねえです。ほんとですだ―――』とか・・・あのヒッポグリフはもう死んだも同然だよ―――」

ドラコは突然ロンの姿に気付いた。青白いドラコの顔がニヤリと意地悪く歪んだ

「ウィーズリー、何してるんだい?さしずめ、ここに住みたいんだろうねぇ。ウィーズリー、違うかい?自分の部屋がほしいなんて夢見てるんだろ?君の家じゃ、家族全員が一部屋で寝るって聞いたけど―――ほんとかい?」
ドラコはロンを嘲笑うかのように言うとロン達はそれに怒り狂い、逆襲―――――
しかしうかつな事に、マントが頭の部分だけ落ちてしまいそのハリーの生首を見たドラコが大急ぎで逃げ帰ってきた・・・という事だった。

セブルスにハリーは呼び出されて今ごろ尋問を受けている頃だろう。それにしても叫びながら逃げ惑うドラコの姿を想像しただけで噴出しそうになった―――――親友には悪いが

のちにハグリッドの敗訴がハーマイオニー達によって知らされた。
今回ばかりは敗訴しても仕方が無い・・・無慈悲ながらも名前 はそう思っている。それに悲しんでいるハグリッド達には悪いが・・・・・・・・・

ある日、ハーマイオニーに張り手をされて帰ってきたドラコを見たときはついつい噴出してしまった。無論、ドラコにじろりと睨まれてしまったが―――

久々に時間ができたとリーマスからの手紙か来たので、早速リーマスの私室へと向かっていった。前よりかは少しよくなったリーマスを見て名前 は安堵した

「君がくれたあのケーキが効いたのかな・・・だいぶよくなってきたよ。それより大変な事が起きたんだ・・・・・・」

リーマスは名前 に席を勧めると話し始めた。

「・・・ハリーが忍びの地図を持っていた。それでホグズミードへ行っていたみたいなんだ――――・・・ジェームズ達は何のために命を落としてまでハリーを助けたのか・・・・・・彼は理解していなかったようだ」

表情はどこか悲しげで、自分の命を軽く思っているハリーに絶望したのか、ため息をひとつ吐いた

「・・・しかし叱ったのだろう?なら平気だ・・・ハリーは物分りがいい」

「・・・・・・そうだといいんだけどね」

こんな風にうな垂れるリーマスにシリウスの話はさすがに出来ないと思った。一体いつになったら話せるのだろうか―――――

「それより君のほうは最近平気なのかい?身体のほうは・・・」

「あぁ。」

その後、他愛の無い話をした。リリーとジェームズのことや昔話もいっぱいした。思い出話と紅茶とケーキで胸をいっぱいにすると名前 は寮へと戻っていった。ハリー達の側を通るとグリフィンドール生は名前 をぎろりと睨んでハリーを守るかのようにして立ちはだかった。
試合が近いのだ――――クィディッチ優勝戦の。
だからお互い相手の選手を潰そうと躍起になっているし、秘密兵器であるハリーの護衛となればただ事ではない。それに名前 はセブルス・スネイプ――――スリザリン寮監の息子なのだ。そんな警戒の視線に名前 は思わずため息した。
試合直前、名前 はこっそりと森へ向かっていった。
――――シリウスを叱るために

「・・・おい、パッドフット」

「・・・・キャウン」

シリウス曰くパッドフットは尻尾と耳を下に垂らし、上目遣いで名前 を伺っていた

「・・・この前釘さしておいたはずだ・・・・・・何故軽率に行動する?もう少しお前は大人しくしていられないのか?もう少しでお前はディメンターに捕まって接吻されるところだった」

「・・・キャン」

「―――分かっていないなら、本当に釘刺しておかなければならないようだな・・・どこがいいか、足がいいか?二度と歩けないように―――――」

「キャンキャン!」

シリウスは悲鳴を上げる。名前 は今非常に怒っていた。あれだけ警告しておいたのにこの黒犬の友人ときたら――――

「・・・なら、何故森の外を出た?試合の結果は僕が教えてやるから―――」

シリウスは普段怒らない名前 に叱られて頭を冷やしたのか、再び森の中へと入っていった。クラッブとゴイルが取っておいた席に座り込むと、試合に目を凝らした
グリフィンドール贔屓の実況中継を聞き流し、名前 はスニッチを探した。しかし目の悪い名前 にスニッチなど見つける事が出来なく、ドラコの箒をぼーっと追うことにした

現在80対20とグリフィンドールの圧勝だ。もしドラコがスニッチを掴めばここはスリザリンの勝利となるが―――――・・・
結局グリフィンドールが優勝を掴み、スリザリンは負けてしまった。そのときのスリザリン生の落胆した声といったらもう・・・

「・・・こんな日もある、ドラコ」

「―――・・・」

ドラコはその日、どんよりとした空気を漂わせながら過ごした。スリザリン寮があまりにもどんよりしていたので、名前 はセブルスの私室へ行き、変身を防ぐ薬を貰いにいった。しかしそこでもどんよりとした空気が漂い、セブルスはいつも以上に機嫌が悪かった

「お前は無頓着だな」

「そうですか?」

「あぁ・・・アリスの息子だ、お前は」

セブルスはアリスの次に名前 は無頓着だなと我が息子ながらも思った。今のスリザリン生では名前 くらいなものかもしれない――――どんよりとした空気を漂わせていないのは

どんよりとした中、学期末テストは行われた。名前 は特に苦労せず難無くテストを終えていった。特に魔法薬学は他の生徒とは違い、厳しく審査されたがセブルスも文句をいえない程の仕上がりだった。古代ルーン語のほうも順調で、楽々と解けた。

ハリーが占い学を終えて吐き気を我慢しながら部屋を出て行くときだった。トレローニーがいつもとは違った荒々しい声で呟いた
「闇の帝王は友もなく孤独に、朋輩にうち棄てられて横たわっている。その召使は12年間の鎖に繋がれていた。今夜、真夜中になる前、その召使は自由の身と なり、ご主人様のもとに馳せ参ずるであろう。闇の帝王は、召使の手を借り、再び立ち上がるであろう。以前よりさらに偉大に、より恐ろしく。今夜だ・・・真 夜中前・・・・・・召使が・・・・・・・そのご主人様の・・・もとに・・・・・・・馳せ参ずるであろう・・・・・・・・・そして彼女もまた覚醒するであろ う―――――」

トレローニーの頭がガクっと傾き、胸の上に落ちた。ウゥーッとうめくような音を出したかと思うと、トレローニーの首がまたピンと起き上がった
「あーら、ごめんあそばせ。今日のこの暑さでございましょ・・・・・・あたくし、ちょっとウトウトと」

ハリーはその場から動けずにいた。
部屋を出た時、再びトレローニーのほうへと振り返るがいつもと変わらない様子だった。さっきのは何だったのだろう―――――・・・
途中で出くわした名前 にそのことを話してみた。名前 はうーんと眉間に皺を寄せて一言答えた。

「・・・ダンブルドアに言うべきだ。」

ハリーと別れたのちも、トレローニーが言っていた最後の”彼女もまた覚醒するであろう”の部分が気がかりだった。彼女とは――――まさかあの声の人ではあるまいな
名前 はその言葉を頭から振り払うと、試験に出てきた問題を再び暗唱しはじめ、間違っていないか確認した。しかし頭から振り払うことは出来なくて――――
名前 はセブルスの私室へと急いでやってきた。テストの処理で忙しそうだったが、かまわず部屋へと入っていった。

「―――父上、ダンブルドアは・・・」

「―――今ファッジと共に小屋へと向かっている。そんなに慌てて何事だ?」

「・・・ダンブルドアに話さなくてはならないことが――――」

名前 は一通りセブルスに話すと、セブルスはピクリと眉をひそめた。外出許可をセブルスから貰い、小屋へと急いで向かっていった。